【東京マルイ 電動MP5】DSGカスタムでギアロックが発生したのでメンテナンスを行いました

東京マルイ MP5

長らく愛用していたDSG(Dual Sector Gear)カスタムがサバゲー中突然動かなくなったのでメカボックスを分解して内部をチェックします。

以前メタルフレーム化したのでメカボックスへのアクセスは非常に良くサクッと取り出しできます。


ぱっと見は問題なさそうです・・・と思いましたが問題がありました。
分解して中身を見ていきましょう。

ギアロックの原因

ギアロックの原因は、”ダブルコック”であることが分かりました。DSGにしてはピストンが後退しすぎです。

DSGは、ハイレートスプリングを更に底上げして初速を稼ぐため、ピストンのリリース位置が通常より前方になります。下図の画像左が”通常のリリース位置”なのですが、今回は画像右の位置で止まっておりピストンがこれ以上引けない状態になっていました。

DSGの1片8枚歯に対して通常の15枚歯ピストンを使用していたのがダブルコックの最大の原因で、大容量リポバッテリーと東京マルイのサマリウムコバルトモーターの使用も相まって、ピストンのリリース中にセクターギアの回転が追い付いてしまったのだと考えられます。

DSGを組み込んだ当時、とりあえず金属歯のピストンを組めば良いや、と安易な考えで組んだのが災いし今回ギアロックが発生してしまいました。
なのでDSG組み込みマニュアルに従い今回8枚歯のDSG専用ピストンに変更します。

DSG専用ピストン加工

とりあえず手持ちの15枚歯ピストンのラックギア前方8枚を削ってDSG専用のピストンの作成を試みます。

しかし、手持ちの工具ではラックギアを8枚も落とすのには時間が掛かる上、削る音がうるさく近所迷惑になるので早々に諦めました。

素直にRetroArmsのDSG専用ピストンを購入します。
国内問屋がどこも欠品中だったためメーカー公式よりDSG専用ピストンを注文しました。たまたまセール中でかなり安く購入できました。

後日、RetroArmsからピストンと同社ダブルOリングピストンヘッドが到着したので、早速今回のメカボックスに組み込みます。

ピストンのラックギアの固定ですが私はいつもロックタイトを使用しています。樹脂には余り良くないようですが今までロックタイトで固定したピストンでラックギアが飛んだことはありませんので、今回もこの方式で固定します。

ラックギアについてですが、今回シリンダーヘッドに5mmのゴム版を設置してあるため、干渉するラックギアの3枚目を3分の1ほど削る必要がありました。

グリスを塗り直しメカボックスを閉じてメンテナンスは完了です。

モーターは、ピニオンギアが少し変形していたので念のため交換しておきます。

ピニオンリムーバーを使用して現在のピニオンを抜きますが強固に固定されていたのでゴムハンマーでレバーを叩くことでようやくピニオンを外すことができました。

ピニオンはパーツボックスより状態が良さそうなものを選び取り付けます。イモネジが付いているものはシステマモーター用なのでマルイには使用できません。

取り付けもピニオンリムーバーを使用して圧入します。

以上でメカボックスのメンテナンスが完了です。

バッテリーを接続し正常に動作することを確認できました。
ギアロックは再発せず今回の事象は解消されたようです。初速も0.2gで90m/s前後と安定しており問題なさそうなので、次のサバゲーに投入してみたいと思います。