【VFC 電動MP7】メカボックスの分解手順と内部レビュー
メカボックスをカスタムする機会がありましたので分解手順の紹介とそれに合わせてレビューを行います。
メカボックスの分解方法
メカボックスの取り出し方法は過去に記事を投稿していますのでこちらをご参照ください。
1.ラッチを解除します。

2.スプリングを取り出します。メカボックス後方のスプリングガイドを六角レンチ(6mm)を押し込みながら反時計回りに回すと取り出しできます。
3.ネジを8本取るとメカボックスをオープンできます。
以上3ステップです。スイッチやコード類のパーツもなくとてもシンプルな構造で分解はとても簡単です。スプリングを事前に取り外せると分解が大分楽になります。
各パーツのレビュー
1つ1つ部品を確認していきます。
まずはモーターです。
モーターはスタンダードと比較すると小さく薄いです。このサイズであのパワーを出せるのは驚きです。
ピニオンギアはスタンダードと同様です。
エンドベルはモーターホルダーに合うよう特殊な形をしています。ブラシホルダーの上部に配線用の金具がついています。ブラシはスタンドアップタイプのようです。
カスタムの幅が広がるのでモーター単体で何個かほしいです。磁力が強力で部品や工具をどんどん吸い寄せるので取り扱いには注意が必要です。
続いて駆動系のギアです。
ご存知の通りVFC電動MP7は4枚ギアの構成です。4枚のギアの正式名称は良くわかりませんので、左からベベルギア、スパーギア1、スパーギア2、セクターギアとします。
ベベルギアは通常電動ガンと似ていますが、シャフトの長さとスパーと噛むギアの位置が異なるため互換性はありません。
実際の比較写真です。似ているようで似ていない・・。
スパーギア1, 2共に専用品です。
セクターギアも専用品です。9枚歯です。タペットプレートを引くためのパーツが付いています。
これもパッと見コンパクト電動ガンのセクターと似ていますが、互換性はありません。
ラッチはスタンダードとシャフトの長さが異なりますが、スタンダードからVFCには互換性がありそうです。まぁベベルギアがスタンダードと互換性がないのであまりうま味はないですね。
軸受けはボールで外径8mmです。これはスタンダードと互換性ありです。
スプリングはスタンダードと同じ直径ですが短いです。9枚ピストンで初速90以上出るのでレートは高めだと思います。スプリングガイドは短いものが使用されています。
タペットプレートは樹脂製で形状が超特殊です。楕円形の穴にセクターギアのパーツが入りタペットプレートを引く仕組みです。
ピストンも専用です。ラックギアは9枚歯(2枚目カット)です。後方1枚のみ樹脂製であとは金属製です。
ピストンのレールにはカットオフレバーを操作する加工が施されいます。
ピストンが引かれるとカットオフレバーを持ち上げ、ピストンがリリースされるとカットオフレバーを下げます。
唯一ピストンヘッドはスタンダード電動ガンと互換性があります。
このVFCのピストンヘッドの裏側には軽量化のためでしょうか、穴が空けられています。
シリンダーは短い専用品です。スタンダードをカットすればそれも使用できると思います。ちなみにこのVFC製にはテーパーが掛かっています。
シリンダーヘッドは専用品です。パイプがセンターから端の方にズレておりノズルパイプも長いです。ヘッドクッションのラバーに「H210」という謎の刻印があります。
ノズルは樹脂製で長さは23.75mmでした。逆から給弾するので向きのあるノズルを流用する場合は要注意です。
細かなパーツの紹介は以上です。
スタンダード電動ガンとの互換性
上記のパーツを確認してみてスタンダード電動ガンのカスタムパーツとの互換性をまとめてみました。
互換性あり(ポン付け可能)
・軸受け
・ピニオンギア
・ピストンヘッド
・タペットスプリング
・ラッチ(スタンダード⇒VFC)
互換性なし
・ギア一式(ベベル~セクター)
・スプリングガイド
・タペットプレート
・シリンダーヘッド
加工次第で互換性あると思われるもの※
・ピストン
・シリンダー
・ノズル
・スプリング
・ラッチスプリング
※削る、切る程度で互換性があると思われるもの(個人的見解より)
各内部パーツは、スタンダード電動ガンとほぼ互換性がない状態なので保守パーツやカスタムはパーツを販売してくれるメーカーが出てくると大変助かるんですが・・。
それまでは優しく扱っていく必要がありそうです。特にタペットプレートは比較的壊れやすいパーツなので予備は常にストックしておきたいところです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません