【東京マルイ 電動G18C】グロックが弾ポロする原因を調べ修理しました

東京マルイ G18C

前々から東京マルイの電動グロックの調子が悪く弾ポロが発生するようになりました。次第に弾ポロの頻度が上がってきて今では全く弾が出てこなくなったので分解して原因を調べることにしました。

電動ハンドガンの場合、確認するポイントはたくさんあり、以下のように1つ1つ確認し原因を調べました。

①チャンバーパッキンの交換

以前、MP5Jの修理を行った際、チャンバーパッキンが原因で初速が大幅に低下したことがありました。

新品と交換してみたものの、改善せず・・。

②チャンバーの確認

つぎに疑ったのはチャンバー。
インナーバレルの根元部分、チャンバーとのガタがあったので、新品のチャンバーユニット一式と交換してみました。

これで解決しただろうとたかをくくっていましたが、改善する気配全く無く・・

原因はもっと深いところにありそうです。

②メカボックス内部の確認

セクターギアとピストンを確認しました。

セクターギアが磨耗しピストンが下がりきってないことを疑ったのですが、ここも異常は見られませんでした。

③気密漏れの確認

最後にようやく気密をチェック。主なポイントとしては以下3点でしょうか。

1.ピストンの気密
2.ノズルとガイドの気密
3.シリンダーヘッドとノズルの気密

1つ1つじっくり確認していきます。

1.ピストンの気密

シリンダーヘッドの前後を指で抑えてピストンを押して気密を確認しました。

漏れはありませんでした

2.ノズルとガイドの気密

ノズルガイドをノズルの後端に差し込み、上記シリンダーヘッドにそれをセットしノズル前方を指で押さえながらピストンを押してノズルとガイドの気密を確認します。

ピストンを押したところノズルガイド側はエア漏れはありませんでした

3.シリンダーヘッドとノズルの気密

もう半ばあきらめかけていた最後の確認です。
ノズルをシリンダーヘッドに差し込みノズルの前後を指で塞ぎながらピストンを押し込んでノズルの気密を確認します。

ピストンを押してみると、圧力が弱く異様に軽いです。
ん・・ッ!前の方から「シューーー」っとエアが抜ける音が・・

ここでようやくエアー漏れを確認しました。ノズル前側から空気の漏れる音が確認できました。

原因を特定できたので対策を施します。

Oリングのシーリング

ノズル部分からエアー漏れが確認できたので対策を施し弾ポロが改善するか確認してみます。
ノズルにはOリングが2つ付いているのですが、チャンバー側からエアー漏れを確認できたので前方のOリングをシールテープを使って気密を取ってみます。細く切ったシールテープを2周巻いてみました。

グリスも忘れず塗って・・

動作を確認したところ、弾ポロが解消されました!
あっけなく改善し、今までの苦労は何だったんだろう・・といった感じです。

Oリングの交換

シールテープでの対応はあくまで暫定の処置なので、10発に1回程度、初速が半分になる事象が発生しました(でも弾ポロはありません)。

なので後日同サイズのOリングをネット通販で購入、交換してみました。マルイ純正が良かったのですが注文が面倒だったので同じようなサイズを探しポチリました。
サイズは”外径8mm×内径6mm×太さ1mm”のものです。

ただ今回購入したOリングは、マルイ純正と比較すると僅か(0.1mmほど?)に太いようで前方のOリングをこちらに装着しシリンダーに差し込んでみるとかなりタイトになります

チャンバー側のOリングが交換したもので、写真で見ての通り若干太ましいです。

ただ気密はバッチリで初速も安定し弾ポロは解消されました。

チャンバー部分にシールテープを巻いてみたところ、さらに初速がアップしました。

個人的に気密が漏れていただけで弾ポロするほど悪化はしないだろうと思っていたのですが、実際はそんなことはなかったです。
結局原因はたいしたところではなかったのですが、原因特定・改善までに時間がかかり、記事としてはあっさりしていますが実際は何度も分解・組立を行ったので数週間ほどの期間を要しています・・。 
 
電動ハンドガンは気密が大事、とよく言われますが正にその通りでとても勉強になりました。