【東京マルイ 次世代HK416C】電子トリガー BTC Spectre を搭載しました

東京マルイ 次世代HK416C

メンテナンスのため預かっている次世代電動ガン HK416Cに電子トリガーを搭載しました。

搭載する電子トリガーについて

次世代用の電子トリガーはいくつか種類あり、現在ですと以下がメインどころでしょうか。

◆BTC Spectre
◆DTM-N
◆ノブナガ
◆陽炎

今回搭載する基板は赤い基板が特徴のBTC Spectreになります。

国内では売ってないので本家サイト(Black Talon Concepts)から注文しました。以前は入手困難品でしたが、現在は結構在庫があるようで容易に入手できました。

次世代用の基板にはBluetoothあり・なしの2バージョン存在するのですが今回は Bluetoothなし(Spectre Mk2-NB)をチョイスしました。コードとコネクタ付きなのが有難いです。

BTCの製品は多機能・高耐久のため 前々から好んで使っています。ハイスペックな電子部品が使われているので耐久性は一番だと思います。過去にM4やMP5のほか、電動ハンドガンにも組み込んできましたが快調に動作しMOSFETが熱暴走することはありませんでした。

BTC Spectre Mk2-NBの機能

セクターギアの検出スイッチは物理式で流行りの光センサー式ではありませんが、日本メーカーの耐久性のあるスイッチが使用されています。

セレクター検出用のスイッチです。左がセフティポジションの検出、右がフルオートポジションの検出スイッチにになります。

この製品はボルトストップがライブになっており、基板上部のスイッチはボルトストップ用のスイッチになります。

機能は以下になります。

リポバッテリーモニタリング(7.4v~16v)
デジタルヒューズ(OFF~60A)
モーターブレーキ(OFF・弱・中・強)
発射モード
 ∟バースト(2点~10点)
 ∟バースト&フルのハイブリッド(切り替えタイミングの調整可)
プリコック(OFF~70ms)
RoF(連射間隔)制御設定(OFF~100ms)
発射間隔(セミ・バースト限定)(OFF~1秒)

充分すぎる機能です。④~⑦に関しては各セレクターポジション毎に設定が可能です。Bluetoothなしバージョンはトリガーを引きながらバッテリーを差し込むと設定モードに移行します。

東京マルイ HK416Cへの組み込みに関して

基板については純正メカボックスの場合ジャストサイズでした。ネジ一ヶ所で基板を止めます。カットオフ側の穴にネジ止めしてはいけません

セレクターのスイッチは小さく特に脆いので、破壊しないよう慎重に組み込みます。

ちなみにこの次世代用Spectreの特徴として、セーフティポジションにも機能を割り振ることができます。 
ただし、その場合は純正のセーフティでもトリガーを引けるようにしないといけないので、セレクタープレートの一部をカットする必要があります。

今回は目的がサバゲーユースなので加工は行いません。

HK416Cはバッテリーがハンドガード側になるため前配線に引き直す必要があります。基板は2ピース構造で分割できるので配線変更などを行う場合は便利です。

ここまでは順調で余裕と思っていましたが、本体の組み立てがかなり厄介でした・・
まずコードをハンドガードまで引っ張らないといけないため、アッパーフレームに通さないといけないのですが、インナーバレルが邪魔でこれが超通しにくかったです。

そしてチャンバーとメカボックスの間にコードを挟まないように上手く取り回しする必要があります。

組立て中に端子を折ってしまうミスを起こしてしまう始末・・。仕方なく電ハンUSPから似たような端子を流用しました。

メカボックス、チャーハン、チャンバーが組上がった状態での作業だったのでかなり難儀しました。

前配線のこの機種ですが組み込み難易度はかなり高いと思います。次世代の前配線恐るべしです・・。余程の理由がない限りは後方配線化を強くお勧め致します

念の為ヒューズは純正の20Aから30Aに交換しておきました。

実射に関して

トリガーストロークが短くなり、レスポンスが向上しました。実際に動作させている動画を作成しました。

メカボックス内部に関しては今回依頼者の要望によりノーマルパーツで組んでいるので、負荷の掛かるプリコックは控えた方が良いと思います。
またボルトストップに関しては、ピストンの停止位置によって効かなくなることがありましたがMAXブレーキを設定すると安定しました。

このメーカーの製品はもともと全て100ドルでお得だったのが最近更に値下がりしたようです。今回のバージョンであれば価格が75ドルと送料含めても今なら日本円で1万円を切ります。かなり良心的な価格設定だと思います。

様々なメーカーから電子トリガーが販売されていますが、特にBTC製品は結構前から存在し性能には定評があります。個人的には一番お勧めのメーカーです。
電子トリガーの導入を予定している方はBTC製品も選択肢の1つとして検討されてみてはいかがでしょうか。