【アカデミー FA-MAS】電動ガン ファマス FR 5.56 Valorise FELINモデルのレビューです

アカデミー FA-MAS

韓国メーカーのアカデミーからファマスのValoriseモデルの電動ガン 「FA-MAS FR 5.56」が発売されました。

数年前にCybergunからFA-MAS FELIN/Valoriseのプロトタイプが発表され発売を待ち望んでいましたが2020年になっても発売される気配がなく半ばあきらめかけていた中で、アカデミーからFELINモデルが突然登場しました。迷いなく購入しようやく手元に届きましたのでレビューを行うことにします。

ちなみにこのFA-MASは厳密には Valorisé というモデルですが、FELINの方が浸透していると思うのでこの記事内ではValorise=FELINで記載することにします

付属品について

パッケージはとてもコンパクトです。東京マルイのパッケージサイズに慣れているとそのサイズ感に驚きます。

付属品は、300連マガジン、取り扱い説明書、注意書きメモ、BB弾少々、カードが付属していました。

取り扱い説明書はハングル文字です。読めません。

一応HOP搭載のようです。

謎のカード。

外観レビュー

全体フォルムです。キャリングハンドルが低くオフセットされ、20mmレイルが標準搭載されています。

全体はアウター含めすべて樹脂製ですが、強化ポリマーなのか?ボディの剛性は良いと思います。グリップもロアフレームと一体化しており軽量なボディも相まって軋みは感じません
メカボックスはマルイ同様ストック部分に格納されていますが、メカボックスも樹脂製で軽量なのでリアヘビーではありません

特筆すべきはその重量です。マガジンを込み・バッテリーなしで1.2kgでした。KSC M93R HWなどヘビーウェイトのガスブロとほぼ同等です。ボディサイズのギャップもあってメチャクチャ軽く感じます

マガジン挿入部に見慣れた刻印はありませんが「Made in Philippine」の刻印があります。

エジェクションポートカバーは取り外し可能で、左右好きな方に取り付けできます。ちなみにマルイのFA-MASだとここにHOP調整ダイヤルがありますがアカデミーにはありません。

セレクターもマルイ同様ストック底部に設置されています。SEMI-AUTOの2点とピストンリリース用と思われるスイッチもあります。

スリングフックも樹脂製でした。この部分は荷重が掛かる部分です。このモデルは軽量なので大丈夫ということでしょうが、使用は控えた方がよさそうです。

グリップ底部の蓋は省略されています。予備のヒューズを入れたり、工具を入れたり地味に便利だったんですがね。

フロント部分です。フラッシュハイダーは海外特有のオレンジ色になっています。ピンで固定されており取り外しはできません
グレネード弾用のアジャスター?はダミーで可動しません。

バイポッドは可動します。収納・展開時、それぞれ定位置で固定され意外にしっかりした作りです。ただ樹脂製なので荷重の掛けすぎに注意です。根元からもぎ取れる可能性があります。

バイポッド部分のスリングフックはオミットされています。

20mmレイルが標準装備されており各種光学機器を装着できます。「ノーマルFA-MAS+レイル」と比較しFELINの方が低くオフセットしているのでパララックスも小さくなります

フロント部分にもレイルが搭載されており拡張性がアップしています。メインのレイルより低く設置されているのでライトやLAMを装着してもサイティングの邪魔になりません

レイルはすべて樹脂製なので強度的に若干の不安があります。後で補強等を行いたいところです。

サイトです。フロントサイトは固定で左右の調整はできませんフロントサイトは左右に動きました(5/26訂正)。リアサイトはグレネード用サイトとピープサイトそれぞれ可動します
クリック感は無いのでサバゲー中は動いてしまうかもしれません。

チャージングハンドルは横向きになっておりダミーですが可動します。ネジを外して左右切り替えができそうです。

トリガーセーフティです。下図はセーフティ状態です。

レバーを約90度回転させるとセーフティ解除です。マルイと違い左右どちらでもOKです。将来的にこのレバーにセレクター機能を持たせたいところです。

電池はハンドガード内に収納します。フタのロックを外し単3電池6本を収納します。

マガジンは300連の多弾マガジンが付属しています。

上からジャラジャラ弾を流し込みゼンマイで巻き上げます。1マグ使ってみましたが今のところ給弾は問題はありません。

東京マルイ FA-MASとの比較

アカデミーのFELINモデルは東京マルイのFA-MASと比較すると全体的に細くなっています
マルイのファマスは実物と比較し太目に設計されている認識です。

下からです。アカデミーの方が僅かに細くなっています。

ハンドガードもアカデミーは実物のサイズに寄せてくれています。ナイスです。

マルイの分厚いハンドガードを実物サイズに合わせる加工を行ったことがありますがすごく大変でした。


写真で見ると差は僅かに見えますが実際に構えてみるとその違いに気づくと思います。サイズのリアルさはアカデミーに軍配が上がります

ついでなので以前紹介した「東京マルイ FELIN風ファマス」とのアッパー部分の比較してみました。

まずはサイドビューから。お互いよく似ていると思います。

ただ少しずつ角度をつけていくと・・。

FELINの特徴であるフロントの角の部分の立体感が全然違いますアカデミーの方が断然リアルです。

動作テスト

動作はいつものフルサイズ電動ガンと比較するともっさりとした動作ですが単3電池使用の割に頑張っていると思います。

ただセミオートを指切り連射すると追従できずセミロックが発生します。その場合は通常の電動ガン同様一度フルオートに切り替えると解消します。
電池をもっとパワーのあるものに交換すれば多少はマシになるかもしれません。

トリガープルはやや重めですが、ストロークは小さいです。トリガーフィーリングは良好です。

動画を作成しました。

初速とサイクルです。

  Academy
FA-MAS
1 34.26
2 34.02
3 34.20
4 34.12
5 34.63
6 34.45
7 34.65
8 34.17
9 34.23
10 34.07
Avg 34.28

背景色:最高値最低値
使用BB弾:東京マルイ 0.2g セミバイオBB弾
使用バッテリー:ecototal GoldenPower AA × 6

初速は低いですが非常に安定しています。サイクルは6.68発/秒でした。

遠距離性能はレンジが無いため未確認です。

悪い点

気になる点・悪い点もいくつかあるので紹介します。

細部のデフォルメ

ハンドガードのフィンガーチャンネルの彫りが浅いです。電池が収納されている関係だと思いますがハンドガードのエッジも角ばっており握り心地が悪いです。

トリガーガードもマルイと比較すると少し異なります。細部の造りはマルイの方が良いです。

ネジの多さ

見えるところのネジが異様に多いです。隠す気がなくてある意味潔いですが・・。こうしてみるとマルイの設計ってすごいんだなぁとしみじみ実感します。

マルイマガジンとの互換性

東京マルイのマガジンとの互換性はありません。アカデミーの予備マガジンの入手性を考えるとマルイマガジンが使えないのはデメリットです。

幅は問題なしですが、どこかで引っかかっている様子。要加工です。

レイルの歪み

レイルが曲がっています。成型時に熱で曲がったんだと思いますが、目立つ部分なのでここは妥協してほしくなかったかなと。一応この状態でも光学機器を装着できます。

レイルのガタツキ

そして致命的なのがレイルのガタツキです。レイルが左右に動きます。精度に影響が出まくる部分なのでサバゲー利用の際は対策必須です。

まぁ値段が値段なので仕方がないですね。自分で何とかします。

最後に

威力は10禁で動作もショボいですが外観は最高です。とても気に入りました。低価格製品ながらすごく頑張っていると思います。
FELINはボディが湾曲した複雑な形状をしていますがそれを見事に再現できており非常に満足度の高い製品です。さすが老舗プラモメーカーです。

FA-MAS FELINモデルのカスタムベースとして最高の品です。今後、マルイのメカボックスの移植などを行いサバゲーで使えるFELINに仕上げていきたいと思います。