【Option No.1 ブラシレスモーター】ハイトルク型を分解してみました

トイガンパーツ

Option No.1 プラグイン ブラシレスモーター トルク型の調子が悪くなったので分解してみました。

ちなみに最初に結果からいうと不調は解消済み。ただ原因が分かるまですごい回り道をした、という記事になります。

不具合発生?

DSG(Dual Sector Gear)・電子トリガーカスタムにプラグインブラシレスモーターを組み込んだMP5をサバゲーで使用中、「ウーン」と突然モーターが唸る音がグリップから聞こえ撃てなくなりました。
最初はピニオンギアのネジが緩んだかな?とあまり深くは考えてはいなかったのですが、帰宅後モーターのピニオンギアを再度固定してみても事象は解消されませんでした。

メカボックスを分解しギアやピストンなど各部品をチェックするも異常なし。
別のモーターに変えると元気よく動作するのでブラシレスモーターの不調が濃厚と考えました

DSGカスタムで約1年間ぶん回してたので「ついに、この時が来てしまったか・・」という残念な気持ちになりました。
メーカー非推奨である電子トリガー(BTC Spectre)機に組み込み、更にモーターブレーキMAXで使用していたのでまぁ覚悟はしてたんですが。

ただ不思議なことにモーター単体だとバッチリ動作します。負荷が掛かった際に今回の事象が再現するようです。

ダメもとで分解して修理できるかチェックすることにしました。

※分解は自己責任です。メーカーの保証は受けられなくなると思います。

プラグインブラシレスモーターの分解

エンドベルの4つのネジを外すといきなり基板が出てきます。
目視で半田割れやコンデンサ異常は見られず、念の為テスターで導通や抵抗値をかんたんにチェックするも問題なさそう。

エンドベルの金属部品が基板のヒートシンクとなっており、そこからボディ全体に熱を行き渡らせるようです。

モーター缶に内蔵されているコイルをチェックすると皮膜破れがありました。ヒートシンクのエッジで破れてしまった模様。

ボディは絶縁皮膜処理が施されているようで導通がないため今回の動作には直接影響はなさそうです。
ただ念のため交換しておきました。丁度良いチューブが緑色しかありませんでした。

一応FETとホールセンサーに再半田を施すも、結果は変わらずDSGカスタムのギアを回せませんでした
もうダメかな、、とこの日の作業はやめました。

基板の交換

後日、やはり諦めきれずプラグインブラシレスモーター トルク型のショートタイプを最近購入したのでこれと比較し悪い箇所を特定します。

このショートモーターは別ロット品でボディの色味が少し違います
問題のロングモーターは発売して間もない時期に購入したもので外装にツヤがあります。一方で最近購入したショートモーターは外装はつや消し、また製造番号らしきシールが本体に貼ってあります

基板レイアウトはどちらも同じでした。

実際、部品はいくつか違いがありましたが同じ特性の型番違いが使用されていると思われ互換性ありと判断し、とりあえずこの後期ロットの基板を問題のロングモーターに移植してみました。

事象が解消されれば基板の問題、解消されなければコイルやローターなど他の問題となるはずです。

動作テスト

余っている適当なパーツでテスト用メカボックスを組みました。ギア比は18:1でブラシレスモーターを組み込むのでスプリングレートは高めのものを使用しました。

電子トリガーが原因の可能性もあるためスイッチはノーマル+MOSFET基板を実装

恐る恐るトリガーを引くと・・モーターが唸りを上げました。

残念!事象は解消せず!
ただやはりモーター単体にバッテリーを接続すると問題なく動きます。

原因特定

基板は異常ないことが分かったものの「コイルだったら修理キツイなー」と思いながら半分ヤケで別のバッテリーで動作確認をしてみました。

すると・・・あっさり動作しました。

そうです、原因はバッテリーだったようです。
厳密には電圧でフル充電を横着しストアモードで放電したリポバッテリーで今まで動作確認をしていたのがダメだったようです。

分解したプラグインブラシレスモーターを元通り組み立ててフル充電したバッテリーでテストすると快調に動作するようになりました。

実測で1セル3.8v以下で高負荷状態だとこの事象が発生する模様・・。サバゲーで事象が発生した時も午後のゲームだったので電圧低下が発生していた可能性が大いにあります。

その後、元のDSG機に組み何度かサバゲーに投入しましたが全く異常はありません。午後に一度バッテリーを交換することで終日使えてます。

プラグインブラシレスモーターの故障を疑ってましたが今回は私の確認不足が原因でした・・。
通常の電動ガン用モーターの場合、動作チェック程度であればストアモードで放電したバッテリーでも動作するので同じように扱ってしまいましたがブラシレスモーターは違うようです。
低電圧検知かヒートプロテクトが動作してしまったのかもしれないです。

とにかくモーターに異常が無くて良かったです。