【Option No.1 XPERT GP-350】エレクトリカル ブラシレスモーター システム(EBMS) のレビュー

トイガンパーツ

Option No.1 XPERT GP-350 エレクトリカルブラシレスモーターシステム(EBMS)を購入しました。

プラグインブラシレスモーターの前身となるこの製品、前々から気になっていましたが格安で入手できましたのでレビューします。

外観について

黒色のデザインで作りは大変良いです。

XPERT GP-350と記載がありMaple Leaf社からも同じ製品が販売されているようです。

側面にスイッチング基板(FET)が実装されています。
基板はモーターボディと密着しておりボディが放熱の役割を担っていますが、反対側は基板がむき出しなので取り扱いには注意が必要です。

電源端子が側面に設置されていますので配線の取り回しには工夫が必要です。

エンドベルは樹脂製です。
従来モーターとはエンドベルの形状が異なるので、適合しないグリップのモーターカバーがあると思います。

青色の細い線がトリガースイッチと接続するための信号線です。

モータータワー内部にはボール軸受けが内蔵されています。ピニオンギアは圧入式です。

マニュアルによるとピニオンギアを交換する際は基板を取り出してから行う必要があるようです。繁体字で読めません。

搭載機能について

エレクトリカル ブラシレス モーターには元からFETが内蔵されているので、ノーマルメカボックスにおいてはこのモーターをノーマルスイッチと接続するだけでFETと同じ効果が期待できます。
スパークによるスイッチ焼けを気にする必要はなくなります。

またマイコン制御により以下複数の動作を設定で変更することができます。

  • バッテリー低電圧検知設定(OFF、3.2v/セル~3.6v/セル、ニッ水)
  • バースト設定(OFF、2発~5発)
  • バースト→フルオート移行間隔設定(オフ、0.1~1.0秒)
  • 残弾設定(無限、0発~299発)

ただこれら設定を行うには専用のプログラミングボードを接続し操作する必要があります。

プログラミングボードはモーターのエンドキャップのコネクタに接続するのですが、電動ガンに組み込んだ状態だと都度モーターカバーを外す必要がありますので運用性は良くないです

残弾機能についても致命的な欠陥があります。
残弾ゼロになると動作が停止しますがリセットにはバッテリーを再接続が必要になるというゲームでは全く使えない機能となってます。
バッテリーのスイッチングを行えば良いのですが大電流をスイッチングできるデバイスである必要があります。

組み込みに関して

今回はMP5に組み込みます。

組み込みに関して付属マニュアルがありますが写真が非常に見づらく判りづらいです。

配線は単純でノーマルスイッチに信号線を二本接続し、一方をバッテリーのプラス極に、もう一方をブラシレスモーターから出ている青い信号線に接続するだけです。
半田ごてによる作業が必要になりますのでポン付けはできません。
またトリガースイッチはノーマル(カットオフレバーによる機械式スイッチ)限定となるので、各種電子トリガーとは基本対応しません。

電源端子が側面についてるのでグリップ底部の配線の取り回しには配慮が必要です。

MP5のグリップカバーは無加工で搭載できました。

配線はこんな感じです。従来の接続とは少し異なります。

動作に関して

バッテリーを接続すると「ピーロリーン」とブザー音が鳴ります。
ただしモーターまたはバッテリーの逆接続には注意してください。一瞬で内部基板が飛びます。

最初にキャリブレーションを行う必要があります。
セーフティをセミにし、トリガーを引きながらバッテリーを接続すると5回ビープ音が鳴ります。
透かさず10発連続で空撃ちするとロングビープが鳴ります※ので、これでキャリブレーションが完了です。
※途中、2回ビープ音が鳴ったらやり直し

一度設定すれば次回以降引き継がれますが、バッテリーやメカボックス構成を変更したら再度キャリブレーションを行う必要があります。

若干プリコックが掛かるようで、セミのレスポンスはかなり良好です。それと何より回転が静かで気持ちいです。

動作に関しては動画を作成しました。

現在主流のプラグインブラシレスモーターと比較です。

比較にあたり、メカボックスの駆動系・吸気系とバッテリー(G-FORCE 1100mAh 11.1V 40C)は同じにしていますが
トリガースイッチのみプラグインブラシレスモーターではスイッチング基板が別途必要なのでFET搭載のDTM-S基板に交換しています。

比較した結果サイクル、キレ共にプラグインブラシレスモーターに軍配が上がりました。

現在はプラグインブラシレスモーターが主流となり日の目を浴びなくなりましたが、エレクトリカルブラシレスモーターも従来のブラシ付きモーターと比較するとスムーズで静かな回転と力強いパワーは健在です。交換することで違いを体感できると思います。

また当然ブラシカスの汚れも無くメンテナンスフリーです。
ノーマルスイッチのシアー感が好きな方は簡単に実装ができますので、そういった方には良いかと思います。