【東京マルイ 電動グロック】レスポンスアップのため旧型 逆転防止ラッチの次世代化加工を行いました

東京マルイ G18C

以前、自作FCUを搭載した東京マルイ電動ハンドガン グロックの内部カスタムの紹介です。


自作基板でプリコック機能を搭載したことでセミのレスポンスはアップしましたが、旧ロットがゆえ逆転防止ラッチが4枚のままとなっています。
ベベルギアをより細かい位置でロックできるよう逆転防止ラッチに少し手を加え、更なるレスポンスアップを図ろうと思います。

逆転防止ラッチについて

今までの旧ロットはベベルギアのピニオン側のロックにラッチが食い込むような構造でしたが、最新機種はラッチの形状が変更されており、ベヘルギアのスパーギアと噛む部分にラッチが食い込む新型に、いわゆる「次世代の新型ラッチ」にバージョンアップしています。

電動HK45にはこの新型ラッチが搭載されていることは確認済みですが、他の機種も新しいロットであれば搭載されているかもしれません。

私のグロックは購入から5年は経過しており当然旧タイプのラッチとなっています。

結構前にライラクスの強化ラッチに交換していましたがラッチの変形は無く摩耗もありませんでしたライラクスの強度は十分で優秀です。

ラッチの加工

旧型ラッチを逆さまにして使用する想定です。そのままでは食い込みが甘くロックが掛かりません。

今回は実験的に加工を行うのでLayLaxの強化型ではなく、マルイ純正ラッチに加工を施します。

画像の通り、少し変形が見られるものです。変形個所は今回の加工とは関係のないところなのでこれを使用します。


旧型とHK45の新型ラッチの形状比較です。

ラッチの形および位置が異なります。新型ラッチは上部にスプリングが乗るため薄くなっています。旧型ラッチ加工を行う際はここも気を付けないといけないポイントです。

旧型をベヘルのギアに食い込むよう新型ラッチをあてがいながら旧型ラッチを削っていきます。

加工の際、軸とラッチ部分を分解します。

仕上がりました。

ラッチスプリングの作成

スプリングも旧型と新型で形状が異なるため新規に作成します。

0.3mmのピアノ線を使います。こちらもHK45のスプリングを確認しながら釘などに引っ掛けて手作業で曲げていきます。

広がってしまいましたが、利用には問題ないと思います。

スプリングの粘りアップのため作成したスプリングをコンロの火でジワジワと熱します。

青色の「テンパーカラー」が確認出来たら水で冷却します。

電動ハンドガン用次世代ラッチスプリングが完成しました。

マルイスプリングと比較すると残念な見た目ですが、しっかりスプリングの弾性があります。

パーツがそろったので組み立てます。

組み込んでみたところです。ベベルギアに食い込んでおりラッチとして機能しています。

動作させても特に問題なく、ギア停止時の「ガチッ」というラッチが引っ掛かるような音が消え動作が気持ち静かになりました。
またプリコックON時にピストンが定位置で停止するようになり気持ちレスポンスがアップしたような気がします。

旧型ラッチは非常に柔らかい素材で加工は楽でしたが摩耗が心配です。またラッチスプリングについても、本来スプリングを作成するにはもっと厳密な温度管理が必要な認識でおり、ド素人が今回のように適当に作成したものなので耐久性が気になるところです・・。

壊れるまで実験的に使用していきたいと思います。