【東京マルイ 電動HK45】カスタム バレルの初速を比較してみました
電動ハンドガンの初速アップカスタムとしてインナーバレル交換が良く行われますが、数あるカスタムバレルは果たしてどの程度性能が変化するのか自分でもイマイチわからず悩んでしまうので、実際に組み込んでみて初速を計測しその変化についてまとめてみました。
以前、グロック18Cでも同様の比較を行いましたが今回は現行最新機種である『HK45』で検証してみました。
用意したバレル
今回は以下4種のカスタムインナーバレルです。
◆マルイ純正:115mm
◆KM企画(G18C用):130mm
◆PDI01バレル(MAC10用):135mm
◆PDI01バレル(MP7用):182mm
すみません、画像にはPDI 135mmがありません。
PDIの01バレルは電ハンカスタムで最もよく使われるインナーバレルで、長さによって初速がどのくらい変化するのか気になったので今回は135mmと182mmを用意しました。
182mmの方は以前中古電動MP7を購入した時に搭載されていたバレルです。今回検証のためMP7から抜き出しました。
HK45への組込みに関して
念の為、HK45へのバレル交換の注意点について記載しておきます。
過去記事にも上げていますが、『HK45』『ハイキャパe』『M9A1』のバレルの切欠きが『グロック』『USP』『M93R』およびコンパクト電動ガン『MP7』『MAC10』と異なるためそのままでは固定できません。
コン電系のバレルを使用するには専用のカスタムパーツに交換する必要があります。
ノーマルのバレルロックリングを加工して取り付けることも可能です。
各バレルについて
各バレルの紹介です。
長さと外径の他、溝外径を追加しました。溝外径とはチャンバーパッキンがハマる溝のことで計ってみると各社バラツキがありましたので参考までに記載しました。
※ノギスで計測しているので多少の誤差はご容赦ください。
まずは東京マルイのインナーバレルです。
◆インナーバレル長:115mm
◆内径:6.08mm
◆外径:8.5mm
◆溝外径:7.6mm
◆材質:真鍮
続いてKM企画のTNバレルです。
◆商品名:TNバレル+サイレンサーアダプター 130
◆インナーバレル長:130mm
◆内径:6.04mm
◆外径:8.5mm
◆溝外径:7.0mm
◆材質:真鍮(TNコーティング)
色んな面でマルイバレルと異なっています。
HOP窓下の縦溝がマルイより長めに加工されており、HOP窓の背面にも溝があります。
また溝外径が一番細くなっており、この影響でチャンバーを装着すると僅かな隙間ができガタツキが発生しています。
以上のことから組み込む際はエア漏れが発生しないよう注意する必要があります。
実際に一度素組して計測したら期待する数値にならなかったので計測時はチャンバーパッキンにシールテープを巻いてガタツキを抑えることで安定しました。
最後にPDIです。
◆商品名:01インナーバレル MAC10用
◆インナーバレル長:135mm、182mm
◆内径:6.01mm
◆外径:8.5mm
◆溝外径:7.5mm
◆材質:SUS304(ステンレス)
外径等の設計はマルイとほぼ同等でHK45のチャンバーにも違和感なく装着できます。
インナーバレル交換による初速の変化
電子トリガーを搭載していますがメカボックス内部はノーマルです。スプリングの底上げは行っていません。
HK45は標準で加速ポート無のフルシリンダーを搭載しています。
以下、10発の計測結果です。
マルイ 105mm |
KM TN 130mm |
PDI 01 135mm |
PDI 01 182mm |
|
1 | 66.77 | 69.17 | 72.50 | 73.61 |
2 | 66.29 | 67.85 | 72.14 | 74.38 |
3 | 66.71 | 69.16 | 72.85 | 73.77 |
4 | 67.07 | 69.09 | 73.23 | 74.33 |
5 | 67.19 | 68.46 | 73.39 | 74.20 |
6 | 67.33 | 68.86 | 72.50 | 73.37 |
7 | 66.83 | 67.69 | 73.04 | 74.98 |
8 | 67.95 | 67.97 | 73.09 | 74.02 |
9 | 66.73 | 68.24 | 74.06 | 74.08 |
10 | 66.96 | 67.98 | 72.36 | 73.27 |
Avg | 66.98 | 68.45 | 72.92 | 74.00 |
背景色:最高値、最低値
使用BB弾:東京マルイ 0.2g セミバイオBB弾
使用バッテリー:Fujikura製 7.4v 550mAh 30C
【ノーマル115mm比較】
TNバレル:+1.47m/s
PDI 01バレル 135mm:+5.94m/s
PDI 01バレル 182mm:+7.02m/s
PDI 01バレル 182mm (MP7用) が最も高初速になりました。
TNバレルは01バレルほどではないもののノーマルと比較するとアップしています。
意外なのは01バレル 182mmの効果ですね。135mmと比較すると僅かに上昇したもの効果は薄い結果となりました。
インナーバレルの比較は以上になります。
長すぎるバレルはあまり効果が期待できなさそうです。
182mmというロングバレルだと銃本体からかなり飛び出してしまいサイレンサー等で隠すことが必要になりますし。
これはあくまで電動ハンドガンのノーマルメカボックスでの比較なのでスプリング交換やシリンダー容量を変えるとまた違った結果になるはずです。
機会があればメカボックス内部カスタムを行った場合の初速変化についても検証できればと考えています。
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