【東京マルイ 電動UZI】初速アップカスタムを行いました
初速が低めの東京マルイ 電動ガンUZIの初速をアップさせたので紹介します。


前回計測時は初速が73m/s(0.2g)と低くバレル交換を行った電動ハンドガン並みとなっています。
フルストロークピストンと適度なバレル長を有していながらこの初速は気密漏れ以外考えられません。
気密アップ加工を施し初速アップを狙います。サバゲーユースを考えると85m/s(0.2g)はほしいところです。
ホップパッキン交換
まずは本体を分解します。分解手順は過去記事にアップしてますのでご参照ください。
ついでなので電子トリガー加工を行った後のギアの状態を確認します。
ギアの状態は問題なくセクターギアの停止位置も想定通りベストな位置で停止していました。逆転防止ラッチが無くても問題なく動作していることが分かりました。

気密アップカスタムとしてまずはホップアップパッキンに交換します。いつものシステマ製のカスタムパッキン。

UZIのパッキンは短いのでシステマパッキンを適切な長さに切る必要があります。

パッキンをはめる際、溝にシーリングのため剥がせる接着剤を塗っておきます。


ホップクッションにはSCP。お手軽命中精度アップカスタムです。乗せられる機種であればとりあえず乗せておきましょう。

ホップチャンバーの交換は以上です。
これだけではまだ初速は上がりませんので次に進めます。
ノズル加工
UZIの初速が低い原因の一つとしてチャンバー部分のエアー漏れがあります。

フロント側で圧縮された空気がチャンバーとノズル内を通ってインナーバレルへエアーが送り込まれますがこの過程でエアーが盛大に漏れています。
どこから漏れているかというと、チャンバーとノズルの間になります。画像の矢印の位置になります。

この位置にはOリングなど気密を取るための工夫は何もありませんので気密漏れ加工を施します。
今回はノズルにOリングを追加することにしました。インナーバレルにエアーを送るための穴の横側です。

製造ロットによってはここにOリングが追加されている場合があります。
手作業で溝を掘りましたが、曲がったり深さが不揃いになってしました、うーん、旋盤がほしい・・。

Oリングは電ハンの修理で使ったものと同じものが使えました。サイズは”外径8mm×内径6mm×太さ1mm”のものです。

潤滑剤と気密アップのためシリコングリスを塗ります。

気密アップカスタム後の初速
初速は以下の通りです。

| UZI 気密カスタム |
|
| 1 | 81.53 |
| 2 | 80.40 |
| 3 | 80.71 |
| 4 | 80.91 |
| 5 | 80.84 |
| 6 | 80.33 |
| 7 | 81.26 |
| 8 | 81.73 |
| 9 | 80.31 |
| 10 | 81.28 |
| Avg | 80.93 |
背景色:最高値、最低値
使用BB弾:東京マルイ 0.2g セミバイオBB弾
使用バッテリー:G&P 7.4v 1200mAh 30C
73m/sから約8m/sアップとなりました。
アップしたもののまだ物足りないですね・・。
更なる初速アップを目指す
後日もう一度エアー漏れがないか確認するため再度分解しました。

インナーバレルと給弾口を塞ぎピストンを手動で前進させてエアー漏れを確認します。
すると再びチャンバー内から空気の漏れる音が・・
チャンバーを分解し原因を特定。
チャンバー内の上部に少し広めに開けられた空間がありました。ノズルをスムーズに動かすためのマルイの工夫と思われます。

ノズルを差し込むとこの通り、隙間が生まれています。これでは盛大に漏れてしまいます。

塞ぎます。

分かりづらいとは思いますが隙間が埋まってます。

加工前のチャンバーと比較です。

ノズルを差し込み隙間が埋まっていることを確認できました。

前回忘れていたOリング部分も弾性接着剤で気密アップさせておきました。

くみ上げて試射!

いざっ!

| UZI 気密カスタム2 |
|
| 1 | 86.73 |
| 2 | 86.69 |
| 3 | 86.88 |
| 4 | 86.69 |
| 5 | 86.49 |
| 6 | 87.10 |
| 7 | 86.61 |
| 8 | 86.96 |
| 9 | 86.94 |
| 10 | 87.23 |
| Avg | 86.83 |
背景色:最高値、最低値
使用BB弾:東京マルイ 0.2g セミバイオBB弾
使用バッテリー:G&P 7.4v 1200mAh 30C
前回から更に+5m/s向上し目標にしていた85m/sを超えました。一番初めの初速から比較すると13m/s以上も向上しました。

インナーバレル・スプリングは変えずに気密取りをしただけで初速が大幅に向上しました。
ノズル部分は手作業で雑になってしまったのでしっかり旋盤で加工すればもう少し向上するかもしれません。
これでようやくサバゲーで使える電動ガンになったと思います。今度サバゲーに連れて行こうと思います。










ディスカッション
コメント一覧
気密だけで+13m/sはすごいですね。
私もマルイUZIの初速アップに苦労しているので、大変参考になりました。
質問なのですが、チャンバー上部の空間は何を使って埋めたのでしょうか?
整形することを考えるとパテか何かですか?
それとも本文中に出てくる弾性接着剤のセメダインBBXをここにも使っているのでしょうか?
コメントありがとうございます。
樹脂をハンダで溶かして肉盛りをしています。樹脂素材はマルイのタペットプレートの切れ端を使っています。
チャンバーは難接着素材と思われるので接着剤やパテでは取れてしまうと思います。
なるほど、大変参考になります!
ご回答ありがとうございました。
なぜベスさんのカスタム記事、これからも楽しみにしてます。