【電動ガン M4カスタム】2ステージトリガー基板を自作しDSG+ブラシレスモーター機に搭載しました
前回組んだM4 URG-I/MK16を2ステージトリガー化したので紹介します。
最近「トリガーを絞る」ような撃ち方の面白さに気づき、また思ったよりも使い勝手が良かったので電子トリガーのフェザータッチトリガーから敢えて変更しました。
2ステージトリガーとは?
2ステージトリガーとは引き始めの「軽い」ステージと、トリガーが開放される直前の「重い」ステージの2段階のステージがあるトリガーのことです。
重いステージがあることでトリガー開放される直前で待機することが可能になり、望みのタイミングで瞬時に発射につなげることができます。
エアガンでいうとエアーコッキングガンがその例で、ピストンコックした状態からピストン開放する直前の点が最もトリガーが重くなり、シアーが落ちるタイミングと同時にピストンが開放し弾が発射されます。
通常、電動エアガンはモーターでピストンを動かすためシアーがありません(DASなど一部モデルには実装がされている)が、疑似的にこれを再現できる製品が「Big-Out製 DTM-Sシリーズ」になります。
Big-Out製 DTM-Sの紹介
DTM-SはBig-Outから販売しているトリガーの絞りとシアーの落ちる感覚を再現したスタンダード電動ガンの魅力を一層引き立てた画期的な商品です。
当ブログでも紹介しています。
これはFETが標準搭載されているのでスイッチ焼けの心配もありません。
しかしプリコック機能は実装されていませんので、電動ガンならではの「発射の遅さ」を感じることがありました。
それを解消するため、電子制御基板を搭載したトリガースイッチを自作することでレスポンスを向上させます。
スイッチの基板の作成
今回は自作のFET基板を外出しするのでトリガースイッチ部のFETは不要になります。
ユニバーサル基板を切り出してタクトスイッチのみトリガースイッチに設置します。
東京マルイ純正の機械式スイッチをベースに基板を実装します。
こちらが今回作成したスイッチ基板です。タクトスイッチはDTM-Sからの流用品です。
スイッチを確実にON/OFFするようにしないといけないのですが、この調整が中々シビアで思っていたより大変な作業でした。
RetroArmsのスプリットメカボックスに搭載しようとしましたが、
マルイ純正用のスイッチを嵌めるための穴がなく、その他ちょっと不都合があったのでレトロメカボは諦めました。
システマの強化メカボックスを使用することにしました。
メカボックス内部カスタム
トリガースイッチは電子トリガー(BTC Spectre)から先ほど作成した機械式スイッチに交換です。
バッチリです。機械式なのでカットオフレバーを取り付ける必要があります。
ピストンヘッドはDCI Gunsの側面吸気アルミピストンヘッドです。
名前の通り側面に吸気穴があります。
ちなみに付属していたOリングはGAW製のカスタムOリングなのですが、私の持っているシリンダーにはスカスカで適合しませんでした。交換です。
ピストンヘッド単体の重量は7gでした。
ピストンはRetroArms製のDSG用です。
今回、トリガーもAirsoft Artisan製のものに交換します。
ハンドガードに合わせてガイズリータイプです。
軸部分にボールベアリングが内蔵されています。
組みあがりです。
外装の組み上げ
M4本体に組み込んでいきます。外装はシステマ製です。
ロアー部分、セレクターキャップを紛失したので取り付けます。
確かトレポン用のドレスアップ部品だったと思います。これを使います。
問題なく適合しました。もう外すことも無いので接着剤で永久固定します。
ロアーにメカボックスを組み込みました。システマ同士だけあってピッタリ合います。
M4あるあるのメカボックスとグリップとの隙間問題はゴム板を切り出して解消。ちなみにグリップはG&PのA2タイプを使用してます。
ストックパイプ内に自作制御基板を内蔵。バッテリーは細めのものを使用すれば両方問題なくパイプ内に収まります。
プリコック設定とバッテリー監視しかできませんが、今回はこれで十分です。
モーターはOption No.1のプラグインブラシレスモーター(トルク型)を使用。
プラグインブラシレスモーターをグリップに収めるためににキャップの加工が必要でした。
すべて組みあがりました。ここまで仕上がるのに結構手間が掛かりました。
実射に関して
まず初速を計測しました。
M4 DSG | |
1 | 90.00 |
2 | 91.08 |
3 | 89.58 |
4 | 89.89 |
5 | 90.84 |
6 | 88.33 |
7 | 89.43 |
8 | 90.50 |
9 | 90.24 |
10 | 90.04 |
Avg | 89.99 |
背景色:最高値、最低値
使用BB弾:東京マルイ 0.2g セミバイオBB弾
使用バッテリー:G&P 7.4v 1200mAh 30C
側面吸気ピストンヘッドの効果なのか初速は中々安定しています。これで良いでしょう。
さて肝心の2ステージトリガーですが撃ち味はかなり良好です。
電子制御によるプリコック設定も効いていてシアー感がより一層増した気がします。バッテリーが1200mAhで若干非力なのでもう少し放電能力の高いバッテリーを使えばさらにレスポンスは向上するかと思います。
動画を作成しました。
タクトスイッチを押す直前で重くなり、タクトスイッチを押すとモーターが回転します。カットオフレバーによりほぼ同時にトリガーフリーになります。
トリガーを引いた後は、トリガーを定位置に戻さないと次弾を発射できません。
ちなみに、シアー感を感じられるのはセミオートのみで、フルオートはトリガーフリーにならないので面白みは半減します。
サバゲーで実際に使ってみましたが、シアー感を感じることで発射されるタイミングをつかみ易く狙いやすい印象です。
セミ連射に関しても電子トリガーのフェザータッチトリガーには劣るものの、プリコックを搭載したことでレスポンスは良好で不便さは全く感じませんでした。
むしろ「絞って撃つ」感覚により命中精度が向上した気がします。あと無駄弾も減りました。とにかく撃っていて楽しいです。
今回はプリコックをしたかったがためにスイッチを作りましたが、通常はBig-Outの既製品を流用した方がかんたんで確実だと思います。
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