【VFC 電動MP7】弾道の安定化!つまずきHOP解消・ノズル延長カスタム

VFC MP7

なかなか納得のいく弾道に仕上がらないVFC電動MP7A1のホップ改修ですが、ようやく原因が分かり安定した弾道に近づきましたので紹介します。

ホップアーム以外の問題?

前回、ホップアームの両持ち加工を行いましたが、それでも弾道が安定せずゼロHOP状態でもHOPが掛かってしまう事象が発生しました。


これはホップチャンバー以外のどこかで問題が発生している可能性があり調べてみることにしました。
真っ先に疑ったのはVFC純正ノズルのノズル長です。ゼロホップでBB弾に回転が掛かるとしたらチャンバーの入り口くらいしか考えられません。

ノズルとホップのクリアランスを測るため、いわゆる「弾棒」を準備します。専用品が販売されているようですが、かんたん自作できます。
バレルクリーナーの持ち手先端に、接着面を平らに削ったBB弾を接着するだけです。私はライラクスのバレルリフレッシャーを使用しました。

銃口から弾棒を差し込みホップチャンバーとBB弾の隙間を測定します。この時ノズルは最前進位置で、ホップは少し掛けた状態で行います。
結果VFC電動MP7は2.5mmの遊びがあることが分かりました。

正直どのくらいの隙間がベストなのかはよくわかりませんが弾棒を突っ込むとカタカタと遊びがあり、つまずきHOPが発生しているのは明確です。
分かりやすくHOP窓を拡張したバレルでBB弾の保持位置を確認します。

HOPの突起があるのはもう2mmほど銃口寄りになりますので、純正ノズルではかなりメカボックス寄りになっているのが確認できます。
今回の事象を想像するに、つまずきHOPにより給弾時チャンバーパッキンの入り口でBB弾が保持・発射されるためゼロHOPでも少し回転が掛かってしまうのでは?と推測しました。

対策

つまずきHOPの隙間を埋める方法はいくつかありますが、今回はノズル延長を行います。
純正ノズルは恐らくPOM素材で難接着素材のため延長加工は難しいと判断し別の社外ノズルを使用します。

純正ノズル長は約23.5mmでこれより長いノズルをストックから探しましたが少し長めの様で、AK用、MP5用、M4用はもれなくNG。
唯一東京マルイ AUG用ノズルがこれより長い24.5mmだったのでAUG用を使用することにしました。

丁度KM企画が真鍮製ノズルを製造・販売してくれていたので即決でこれを採用することにしました。

2つのOリングにより気密も確保できそうです。

ノズル長はマルイより僅かに長く24.8mmでした。

VFCノズルとの比較です。左がVFC、右が今回のKM AUGノズルです。明らかに長いです。

AUGノズルを使用することで今回のつまずきHOPは解消できそうです。

ノズルの加工

よし、ノズルだけ交換すればいいのか、楽勝~!と思った方。実はそう簡単にはいきません。

ノズルが長すぎる故、給弾に支障がでてしまいます。

先端を斜めにカットして給弾ルートを確保します

加工前。

加工後。

実際にチャンバーに取り付けながら削り具合を調整します。

取り付けにはもうひと工夫が必要です。
カットした面は常にマガジン側に向ける必要がありますが、VFCのタペットプレートおよびKMノズルはノズルの回転止めがありません

なので回転止めを取り付ける必要があります。

取り付ける際、VFC MP7の場合は先端カット面が上になりますので注意です。

回転止めとして適当な銅棒をノズルの溝に接着します。ノズルに真鍮製を選んだのはこのためです。

以上でノズル延長作業は完了です。

ノズル延長後のBB弾保持位置です。加工前と比較して前進しました。

分かりやすく先ほどの加工前画像との比較です。

実際に弾棒でつまずき具合を確認すると1.5mmとなり加工前より1.0mm改善しました

正直、もう少し詰めたかったところですがいったんこの状態で様子を見ます。

バレルの交換

ノズルの加工のついでにバレルも交換しました。

KM企画のインナーバレルが余っていたのでこちらを使うことにしました。

HOP窓が小さいのが特徴でHOPクッションの固定が甘いVFCホップアームには丁度いいかなと思ってます。

純正を加工してきた最終形態のオリジナル両持ちHOPアームです。HOPクッションはマルイ純正を採用しました。

実射

さて、実射ですが先日屋外サバゲーで撃ってきました。

弾道はスタンダード電動ガンと同等レベルまで良くなりました!

0.2g BB弾も問題なく使用できます。左曲がりのクセも改善し非常に素直な弾道です。
今回の改修は成功といってよいでしょう。

VFC MP7A1の弾道が安定しないのはつまずきホップが原因とみて間違いなさそうです。
この後ネットで調べたらVFC製品はつまずきHOPが多いようですね・・。盲点でした。

長かったVFCのHOP改修は一旦これで終わりにします。

追記:つまずきホップの根本原因はタペットプレートの可能性が高いです。

HOPアーム改修①


HOPアーム改修②

HOPアーム改修③

HOPアーム改修④

HOPアーム両持ち化

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Posted by Mekabu